2010年4月30日金曜日

Clint Silver-Hello Sally


Clint Silver-Hello Sally / I'm Feeling Down (Sugar Plum / 1973 Bel)

コアなファンのあいだで知られるのは、Brian Jamesが在籍されたとされるBastard→Feather→Rollerballがベルギーパンクのきっかけであり始まりで、中心メンバーのAlan Wardの存在がかなり重要で、一般的に言われるSex Pistolsの出現でベルギー初のパンクバンド「Kids」が...みたいなのは90%は正しいが少し違う。
で、今回の「Clint Silver」はパンク的要素は皆無だし、まぁ普通のポップス。
けど、インディレーベル(多分)だったりすることや、サウンドからHush!とかこのへんの70年代中期のベルギーのバンドがベルギーのパンクバンドに少しくらい与えた影響ってあったんじゃないかな?なんて思ったりする。(けど実際は?です。)UKやアイルランドのパンクバンドが当時のGlamバンドに影響されたみたいに。
まぁどっちでも良いけどこの時期のヨーロッパのバンドで良いのは多いな、と。
このシングルもそういったシングルの一つで内容のほうはお洒落な2人のカップルのデートシーン映画のワンシーンのようなクールなジャケット。イントロのアコギから始まり、「Hello Sally」と連呼するノリの良いPopナンバーで、男らしく力強いボーカルに掛け合いのガールハイトーンボイスがたまらない。、恐らくジャケットの2人のような歌詞なんでしょう。とにかくボーカルの感じがかなり好きな曲。

2010年4月28日水曜日

Gang - Run Run Run / Easy Come,Easy Go


Gang - Run Run Run / Easy Come,Easy Go (20th Century / 1975 UK)

ここ最近はよく70年代中頃のUKやヨーロッパのGlamバンドのシングルを買ってよく聴いている。きっかけは友人の影響があったり、Pure Popだったり、Power Pop〜Punk系のシングルが高過ぎたりと色々あるが、今まで自分が聴いたこと無かったとにかくカッコイイのがたくさんあるな...と。最近は少し変わってきたのだがProto Punk的、Proto Power Pop的なものを求めてこの手のレコードを聴いている。その中で大好きな1枚「Gang - Run Run Run」。Glam系Power Popが好きな人でこのシングルが好きな人って多いと思う。A面「Run Run Run」はキャッチーなストレートなR&Rで勢いもあってパンク前夜を感じさせる。頭から離れないメロディでもう最高です!!!一度終わってから意表を突く曲展開もニクい。
B面「Easy Come,Easy Go」は泣きのPower Popで、これまた最高です。A面はノリの良いR&RでB面は泣きの曲と典型的な良いレコード。
両面最高なので、2曲どうぞ。

Run Run Run


Easy Come,Easy Go

2010年4月27日火曜日

Smyle - Crazy Lazy Little Miss Daisy


Smyle - Crazy Lazy Little Miss Daisy / There's No Reason To Cry (Polydor / 1974 Dutch)

先日「Smyleが再結成していた。」と、友人に教えてもらって、しかも「You Tubeにアップされてるよ。」と。
早速探してみると見つけました。2009年のライブで見た目はお父さんだが目を閉じると演奏もかっこいいし、声も良い。だが、お客さんは全くいないように感じる......。グラム王国のオランダでもそんなもんか......

It's Gonna Be Allright


こんなのもあった。自転車の国オランダらしいプロモ。かなりかわいい。
Tandem


で、Smyleの1974年リリースの4枚目&ラストシングル。初期のまんまBeatlesサウンドの要素を残しつつ時代の流れかGlamの入ったPower Popを聴かせてくれる。この後ギタリストの中心人物であるボーカリストBas Muysは80年にStars on 45を結成し、ギタリストであるMark BoonはHammer!!!!!!を結成する。

2010年4月26日月曜日

Barry Knoedl - Baby Don't Give Up


Barry Knoedl - Baby Don't Give Up / I Just Want To Make You Happy (Death / 1978 US)

Beatbad RecordsのオーナーBarry Knoedlのソロシングル。Cracked Actorをリリースしているパンク系レーベルDeath Recordsからのリリース。DrumはもちろんBill KernでB面のギターは弟であるRay Koedl。これまたBill Kernのソロと同じく身内感バリバリだが、パーフェクトなPower Popを聴かせてくれます。
この後2人はBarry Knoedl、Bill Kernの2人はThe Badbeatsを結成し、純度120%Beatlesスタイルでシングル2枚を自分達のBeat Badからリリース。お蔵入りになったアルバム「HERE ARE THE BADBEATS」ホームページで1曲試聴できるのだが是非全曲聴いてみたいな。
Lennon/McCartneyへの愛情と研究。貫いた感じがグッとくる。

2010年4月25日日曜日

Bill Kern - You're Not Coming Home


Bill Kern - You're Not Coming Home / Don't Listen To Them (Beatbad / 1979 US)

Beatbadの始まりももちろん「Beatles」。Beatlish Power Popなんて言葉があるが、このレーベルはだいたいそういった感じのリリース。
だが、流行でのBeatlesではなく筋金入りのBeatlish Power Popを聴かせてくれるレーベルです。この時代ならではのPunkを通過した感、影響があまり無くBeatlesのPop感を追求しているのが特徴か、と。個人的には好きなレーベルで、とにかく自分達のカラーがあるし筋が通ってて本当に素晴らしいと思う。
で、Beatbadの2人のオーナーのうちの1人Bill KernのソロシングルはBeatbadの第2弾リリース。メンバーはもちろんBill KernにBarry Knoedl。と、Ray Knoedl。
A面2曲入りで内容のほうはBeatlesの影響ももちろん感じさせるが、心温まる本当に良い曲で最高です。なんて優しいメロディ、曲なんだろう。ジャケットは青バージョンと赤バージョンがありボクのは赤。安い割に内容は非常に良いレコードでTitan!のレコードみたいな感じでしょうか。
Bill Kern氏は2005年に殺害されたそうです。合掌......。

ボクもBeatlesって当然好きなバンドの一つだけど、「ビートルズ好き」と言う人って本当に音楽をわかっている人か全くわかってない人のどちらかだと思う。「間」が無いような気がする。ボクも好きだけどまだまだ「ビートルズ好き」って言えないかな.....。

2010年4月23日金曜日

Magic - Disco Kid / Midnite Music


Magic - Disco Kid / Midnite Music (bell / 1974 UK)

bellのレコードをもう1枚。「Magic」の恐らく1stシングル。両面ともについつい口ずさんでしまうBay City RollersのようなTeen Glam Pop。甘い声、美しいコーラスワークがとにかくたまりません。こういう曲って頭から離れなくなってしまうな〜。
bellからもう1枚リリースされているようだがそちらはまだ聴けていない(Alaskaからもリリースされているみたいでこれは同じバンドかな??)けど聴いてみたいな。

Disco Kid


Midnite Music

2010年4月22日木曜日

Screemer - Inteplanetary Twist


Screemer - Interplanetary Twist / Billy (bell / 1976 UK)

コンピBoobsに収録されていたSpacey Glam R&R「Screemer」の1stシングル(シングル2枚リリースしており2ndは未聴)。City Or Bust(Power Pop Glam名曲)のScreamerとは別バンドらしい(ずっと同じバンドだと思っていました、綴りが違うのに......)。
UKのバンドなんでしょうか??UKのバンドらしく無い曲展開、曲構成でかなり狂った感じ。スペース感も怪しさ100倍だし、ホラー感もあるし、笑い声が入ってたり物凄く独特な雰囲気を出しているレコード。最高!!B面はダンサンブルな曲でこちらも少し変わった曲。

2010年4月21日水曜日

Bilbo Baggins - Saturday Night


Bilbo Baggins - Saturday Night / Monday Morning Blues (Polydor / 1974 UK)

英Lightningからリリース(Bilbo名義)のあるBilbo Bagginsの74年リリースの1stシングル。Bilbo Baggins名義では5枚のシングルをリリースしている(Bilbo名義では3枚)。ついつい体が動いてしまうR&Rソングで、気合いの入ったキバったボーカルに勢い重視のスピードある演奏が最高な一枚。プロデュースはWayne Bickerton / Tony Waddington。
ジュリーもTHE FUGITIVEというアルバムでこの曲をやっていてリリースは同じ74年。作詞、作曲、プロデュースはWayne Bickerton / Tony Waddington。どっちが先なんだろうね??ちなみにWayne Bickerton / Tony Waddingtonはイギリスの有名なプロデューサー&ソングライターで60年後半から70年代中頃まではDeramやPolydorからリリースしているバンドを手掛けてたり、この辺りのロックではRubbetesを手掛けてたことで有名な人らしいです(ネット調べ)。

You Tubeは1976年リリースの4枚目シングル「Back Home」の映像。かっこいい!!



Giggles - Street Dancer



Giggles - Reaching Out / Street Dancer (EMI / 1977 UK)

「○○君これ絶対に気に入ると思うよ。」みたいな感じでレコード店の店員さんに推薦してもらい、時には試聴もさせてもらったりしながらレコードを購入するのは本当に楽しい。「○○君が好きそうなんで取っといたよ。」なんて言われた日には、ほぼ買ってしまう。そういったオススメしてもらったりする自分にとっての「良い」レコード屋さんがどんどん無くなっている。レコード、CDが売れない時代で自分もネットを利用してレコードを買うことが圧倒的に多いので仕方が無いと言えば仕方が無いが、それはそれで寂しいもんです。
このGigglesのシングルは友人と新宿のレコード屋に行った時に薦められたシングル。「気に入ると思うよー。」と店内でかけてくれて、その友人と当然「かっこいい!」と。その時はその友人が購入し自分は後日ネットで探して見つかった時は喜んだもんです。
で、74年〜77年まで活動したUKのGlam Popバンド「Giggles」の5枚目&ラストシングル。リリースが77年というのもあり、その時代の空気感を感じさせるけど曲調は素晴らしい泣きのメロディのGlam Power Popで最高です。イントロのギターから泣けるし、このヨレヨレの声も泣ける。

2010年4月20日火曜日

Lennart & Dagleth - You Can Make It Better



Lennart & Dagleth - You Can Make It Better / Day By Day (Pink Elephant / 1975 Bel)

10数年前なんてBay City Rollersって女、子供が聴く音楽だと思っていた。ある日、友人にすすめられて聴いてみると音楽的に優れていてロックとして素晴らしいな、と。そういうバンドって100円均一コーナーの常連だったので、よく漁ったもんです。
ベルギーのGlam Power Popトリオ「Hush!」というバンドを初めて聴いた時はキャッチーなメロディでBay City RollersのようなTeen Popっぽい耳に残るメロディで、けどロックしてるし.....と、結構気に入っていた。
たまたまネットで試聴し購入した「Lennart & Dagleth」。これがなんとその「Hush!」の前身。この手のGlamファンの間では当たり前の話みたいですが自分は知らなかっただけに何か驚きだった。
曲のほうはイントロのギターからいきなりのハンドクラップでノリノリに進行しながら、いきなり泣きのメロディに入るStompin' Glam R&Rで最高です。他のシングルも結構良いが自分的にはこれがベスト。
This is R&R!!!

2010年4月18日日曜日

Rize - My Girl / Hold On



Rize -My Girl / Hold On (Moseka / 1981 US)

Power Popの聖地Ohio産。Raspberriesの影響を感じさせるバンドは100%かっこいいが、このバンドもその一つ。サウンド的に影響受けて無さそうだが、受けてそうな気がする.....勝手な妄想。
ネバリがあるアメリカならではの熱いボーカルで(Titan!のバンドと近い感じ)、曲の完成度もかなり高い。
この日本でもPower Popという言葉が一部の音楽ファンでかなり発掘されたけど、まだまだありますね。
ジャケ無しのレコード(恐らく)で「Rare Rock Group From Ohio! Collectable Label!」と殴り書きしてあります。
自分はこのバンドを全く知らなかったのだが、この手のPower Popファンには知られているのかな??

My Girl


Hold On

Black Label - Got To Move


Black Label - I Hear You Knocking / Got To Move (Disc AZ / 1970 FRA)

A面はDave EdmundsもカバーしたSmiley Lewis「I Hear You Knocking」で、これはこれでかっこいいのだが、強烈なのはB面「Got To Move」。アタマからのスクリーミングボーカルからDaytripperのようなリフで畳み掛ける激Proto-Punkナンバー。ebayで購入したレコードでコメントはPunk扱いされており、試聴前はてっきり「I Hear You Knocking」のカバーがパンクバージョンなのか?と思ったら、まさかのB面でのPunkナンバーでびっくりしたのを覚えている。1970年でこれは早過ぎると思う。

Hot Dates - I Can't Stay


Hot Dates - I Can't Stay / Just Let Me Love You (Cooking / 1978 US)

昔はパンク系の情報源と言えば「Doll」。そのDoll誌でライターである関口氏がReal KIds,DMZ,
Nervous Eaters等のBostonのPunkバンドを熱く取り上げており、それを参考にしながら中古レコードを探したりしていた。
当時大好きだったTeengenerate,New Bomb Turks,Lazy Cow Girls,
Devil Dogs等の90年代のパンクバンドがBostonのパンクバンドの名曲をカバーしていたのもあり、Bostonのバンドと言うだけで、「聴いてみたい!」と思うようになった。
このHot DatesもBostonのPunk〜Power Popバンド。
「I Can't Stay」は1234のカウントからドカドカしたドラムから始まるノリノリなナンバーで男臭いボーカルが超好みです。
B面の「Just Let Me Love You」は哀愁Power Popでこちらもかっこいい。
81年にアルバムをリリースしていてなかなか良い内容だがこのシングルの勢いにはかなわない。
You Tubeで当時の演奏を確認できるがかなり熱い演奏です。




2010年4月17日土曜日

Hammer - I'd Do It All Again


Hammer - Cos I'm In Love / I'd Do It All Again (EMI / 1975 Dutch)

オランダのPower PopバンドSmyleのMark Boon氏が結成した「Hammer」の2nd&ラストシングル。
SmyleのラストシングルCrazy Lazy Little Miss Daisy(Beatlish
Power Popから少し変化が出た感じ)の流れを感じさせる。
Groovies / Shake Some Actionばりの(言い過ぎか)胸が締め付けられ
る哀愁ソングで頭のギターから最後の終わり方までパーフェクトなPower Popを聴かせてくれる。
全体的にハモリ倒すとこや、ハンドクラップ&ギターソロの部分なんて何とも言えません。
一度はオランダにレコード買いに行ってみたい!!
ちなみにPre-Diesel。

2010年4月16日金曜日

Variations - The Jam Factory


Variations - Je Suis Juste Un Rock N' Roller / The Jam Factory (PATHE MARCONI EMI / 1973 FRA)

フランスのハードR&Rグループの8枚目のシングルのB面「The Jam Factory」(全部で9枚のシングルをリリースしている)。
部屋で聴いているとついついノリノリになってしまうMC5ばりのR&Rが最高にかっこいいナンバーで、ギターリフ、ワイルドなボーカルとパーフェクト!!ただギターの音がやけに馬鹿でかくベース&ドラムの音が小さいのが残念。
4枚もアルバムを出していたのでフランスではそれなりには人気のグループだったと思う。
サイケ&ハード系ファンに知られる1stアルバム「Nador」を聴き直してみると確かにユニークなサウンドで「What A Mess Again」なんて最高です(他3枚のアルバムは未聴)。

2010年4月12日月曜日

Coloured Balls - Flash


Coloured Balls - Flash / Dave The Rave (EMI-10344 / 1973 OZ)

Lobby Loyde先生率いるColoured Ballsの名作1st「Ball Power」の1曲目に収録されている曲。
イントロからの疾走感が凄まじく、「Heavy Metal Kid」に続くProto Punkの名曲だと思う。
アルバムでのFlash〜Mama Don't You Get Me Wrongの流れも最高だが、シングル盤で聴くのもこれまた格別。B面はアルバム未収録「Dave The Rave」はかっこいいBoogie R&Rです。
You Tubeの動画もかなりかっこいい。合掌.....。


Hector – Bye Bye Bad Days


Hector - Bye bye bad days/ Lady (DJM / 1974 Spa sleeve)

Iron Virginなんかと同じでUK Glam Rockにはまるきっかけになったようなシングル。
かっこいいと聴いててPure Popで聴いた時は、「レコードが欲しい!」と珍しく火が着いた。
(Pure Popでは途中までしか聴けない。)
イントロのドラムからのシャウト、ヘビーなギターと死ぬ程キャッチーなサビ、ハンドクラッピング....完璧!ルックス的にはティーンポップな感じだが、ライブ写真なんかみるとサベージな感じで、それも最高。これぞ、パーフェクトなGlam Popレコード。